6月14日(木)午後3時から、100周年記念会館において、東京大学大学院 工学系研究科応用化学専攻 橋本 和仁 先生を講師にお迎えして、第33回有機エレクトロニクス研究センター講演会を開催しました。
「アナログ材料とアナログ思考を組み合わせた新たな日本型ビジネスモデルの構築を」を題した演題に、多くの研究者や学生が集まり、盛況のうちに終了しました。
東京大学大学院 工学系研究科応用化学専攻 橋本 和仁 先生 | 当日の会場の様子 |
6月14日(木)午後3時から、100周年記念会館において、東京大学大学院 工学系研究科応用化学専攻 橋本 和仁 先生を講師にお迎えして、第33回有機エレクトロニクス研究センター講演会を開催しました。
「アナログ材料とアナログ思考を組み合わせた新たな日本型ビジネスモデルの構築を」を題した演題に、多くの研究者や学生が集まり、盛況のうちに終了しました。
東京大学大学院 工学系研究科応用化学専攻 橋本 和仁 先生 | 当日の会場の様子 |
日時 | 6月14日(木) 午後3時~4時30分 |
会場 | 100周年記念会館 |
講師 | 東京大学大学院 工学系研究科応用化学専攻 橋本 和仁 先生 |
演題 | 「アナログ材料とアナログ思考を組み合わせた新たな日本型ビジネスモデルの構築を」 |
優れた開発力・企画力を有するセットメーカーが、高い技術力を保持する素材メーカーと連携し、消費者に魅力ある最終製品を世界に先駆けて販売し利益を得るという、いわゆる垂直連携ビジネスモデル、これが我が国では終焉しつつあるようだ。技術力に優れているはずの我が国のセットメーカーが、韓国や台湾、さらに中国に製品の性能の点で追いつかれ、かつ価格で負けるということになったのは、技術のデジタル化に大きな原因があると言われている。すなわち、部品がデジタル化することにより、誰が作っても同じ性能が得られるようになった。その結果、人件費が高く、かつ円高で悩む我が国セットメーカーの国際競争力は低下し、得られる利益は小さくなってしまった。このようなビジネス環境の変化を受け、我が国産業、特に化学メーカーは付加価値の高い機能部材ビジネスに
狙いを定めるべきであるといわれている。確かに機能素材はまさに我が国の得意とする「すりあわせ技術」に支えられたアナログ型材料(製品)であり、国際優位性は大きい。
本講演では具体的事例を基に、後開発組に容易に追いつかれない新たなビジネスモデル、またそれを達成するための研究開発システムについて私見を述べる。