8月28日(火)午前11時より、100周年記念会館セミナールームにて、第42回有機エレクトロニクス研究センター講演会を開催しました。今回は、東京大学大学院 理学系研究科化学専攻 中村 栄一教授を講師としてお招きし、「新反応と新物質で先導する有機エレクトロニクス研究」と題し、講演をして頂きました。
会場には、50名以上の研究者や学生の方々が集まり、盛況のうちに終了しました。
![]() 当日の会場の様子 | ![]() 東京大学大学院 理学系研究科化学専攻 中村 栄一教授 |
8月28日(火)午前11時より、100周年記念会館セミナールームにて、第42回有機エレクトロニクス研究センター講演会を開催しました。今回は、東京大学大学院 理学系研究科化学専攻 中村 栄一教授を講師としてお招きし、「新反応と新物質で先導する有機エレクトロニクス研究」と題し、講演をして頂きました。
会場には、50名以上の研究者や学生の方々が集まり、盛況のうちに終了しました。
![]() 当日の会場の様子 | ![]() 東京大学大学院 理学系研究科化学専攻 中村 栄一教授 |
日時 | 8月28日(火) 午前11時00分~12時30分 |
会場 | 100周年記念会館セミナールーム |
講師 | 東京大学大学院 理学系研究科化学専攻 教授 中村 栄一 先生 |
演題 | 「新反応と新物質で先導する有機エレクトロニクス研究」 |
有機半導体分子とそれらが形作る組織体の構造には無限の多様性が存在するが故に,異なる機能を持った多種の有機物の薄膜で構成される高効率有機薄膜太陽電池の設計は、化学者にとって心躍る新しいチャレンジである。我々は「発想を新反応に求めて機能分子を探索する」という考えに基づき,半導体性を示す新型の平面共役分子や球形をした共役分子であるフラーレン誘導体の設計・合成,およびそれらの分子組織体のナノレベルでの構造制御法を開発してきた.有機太陽電池研究の鍵は「高機能有機半導体分子の設計」,「ナノからマクロスケールでの分子組織体の完全階層化」であるが,これらはこれまでの化学研究で正面から取り上げられることが少なかった。また「非周期構造の分子レベル解析」への挑戦は、基礎科学の新しい領域の開拓に繋がることが期待される。これまで幅広い興味を集めてきた有機化学の医薬・農薬への応用と異なり,有機化学の電気電子科学技術への本格的な応用はこれから始まるところである。