10月30日午後4時より、100周年記念会館1階セミナールームにて、第47回 有機エレクトロニクス研究センター講演会を開催しました。
今回は、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 助教 田中 秀幸 先生を講師としてお招きし、「安定なナノ構造を基盤とした低分子塗布型有機太陽電池」という題で、講演をして頂きました。
講演会には、50名を超える研究者、学生が参加し、盛況のうちに終了しました。
当日の会場の様子 | 東京大学大学院理学系研究科化学専攻 助教 田中 秀幸 先生 |
10月30日午後4時より、100周年記念会館1階セミナールームにて、第47回 有機エレクトロニクス研究センター講演会を開催しました。
今回は、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 助教 田中 秀幸 先生を講師としてお招きし、「安定なナノ構造を基盤とした低分子塗布型有機太陽電池」という題で、講演をして頂きました。
講演会には、50名を超える研究者、学生が参加し、盛況のうちに終了しました。
当日の会場の様子 | 東京大学大学院理学系研究科化学専攻 助教 田中 秀幸 先生 |
日時 | 10月30日(火) 午後4時~5時30分 |
会場 | 100周年記念会館1階セミナールーム |
講師 | 東京大学大学院理学系研究科化学専攻 助教 田中 秀幸 先生 |
演題 | 「安定なナノ構造を基盤とした低分子塗布型有機太陽電池」 |
有機薄膜太陽電池のエネルギー変換効率は10%を超え,実用化の段階へと移りつつある.
現在主流となっているπ共役系高分子材料を用いたバルクヘテロ接合(BHJ)型太陽電池は,簡便な作製方法で容易に高い効率を得ることができる反面,素子性能にドナー/アクセプター(D/A)相分離構造および薄膜のナノモルフォロジーが大きく影響するため,材料由来のデバイス性能を分子レベルで解釈することが困難となっている.本講演では,安定なナノ相分離構造を形成できる加熱転換型のドナー材料ベンゾポルフィリン(BP)と,それを用いた低分子塗布型有機太陽電池を紹介する.有機感光体や有機ELのような機能分離された系に立ち返り,p-i-n構造を構築することで要素検討を可能にしている.BPのナノ構造制御,フラーレンの役割,D/A界面または電極/有機界面の影響を紹介し,長寿命・高効率化に向けたデバイス設計指針を示す.