【開催終了】第85回 有機エレクトロニクス研究センター講演会開催について

7月8日(月)、有機エレクトロニクス研究センター(10号館) 4階大会議室において、第85回 有機エレクトロニクス研究センター講演会を開催しました。
今回は、筑波大学名誉教授 次世代化学材料評価技術研究組合(CEREBA)シニアアドバイザー 徳丸 克己 氏を講演者としてお迎えし「ルミネッセンス化学の新しい展開」 という題で講演して頂きました。
講演には、多くの研究者、学生が参加し、大盛況のうちに終了しました。

【開催終了】第85回 有機エレクトロニクス研究センター講演会開催について

標記講演会について下記のとおり開催致しますので、多数の皆様の出席をお待ちしております。

日時

平成26年7月8日(火) 15時

会場

有機エレクトロニクス研究センター(10号館) 4階大会議室

講師

筑波大学名誉教授 次世代化学材料評価技術研究組合(CEREBA)シニアアドバイザー 徳丸 克己 氏 

演題

「ルミネッセンス化学の新しい展開」

発光現象の中でも、たとえば遅延蛍光は、以前は、光化学のテキストブックで、簡単に触れられる程度の
現象であった。しかし、レーザーの発展とともに、高い濃度の三重項が形成され、それらの相互作用で三
重項―三重項消滅 (Triplet-triplet annihilation; TTA;TF)が起こりやすくなり、さらに近年の有機ELの発
展とともに、発光効率の向上のために、積極的にTTAを利用する試みが行わるようになった。
もう一つの遅延蛍光である熱活性化遅延蛍光 (Thermally Activated Delayed Fluorescence; TADF)も、
近年積極的に活用されるようになった。また、TTAの逆の過程ともいえる1個の一重項が2個の三重項に
開裂する励起子開裂は、太陽電池において1個の光子から電子2個分の電荷分離を起こし得るので、多
くの関心が寄せられている。さらに、励起状態が別種の基底状態の分子と作用して生成するExciplexは、
かっては、たまたま生成する種であった。しかし、有機ELや有機太陽電池の研究に伴い、これらが光励起
状態からのみでなく、たとえば、ホール輸送材の一電子酸化体と電子輸送材の一電子還元体の間でも生
成し、さらにこれが発光材にエネルギー移動を起こすこと、しかも、これがELの駆動電圧の低減を伴うこと
が認められるようになった。

 本講演では、主として、TTA,その逆過程としての励起子開裂、Exciplexの新しい展開について、歴史的背
景も含めて、基礎の観点から述べる予定である。また、TADFについては、その歴史と課題を述べることとし
たい。有機エレクトロニクスは、ますます総合的なサイエンスの面白さをもってきているので、若い研究者や
学生諸君の活躍を期待してやみません。

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