トムソン・ロイターが高被引用論文数による日本の研究機関ランキングを発表しました。
その中で、材料科学分野では、山形大学が九州大学と並び日本10位にランキングされています。
また、高被引用論文13報は、2007年から2013年に発表した城戸淳二先生の共著論文となっています。
マイナビニュースより抜粋
トムソン・ロイター、高被引用論文数による日本の研究機関ランキングを発表
トムソン・ロイターは日本時間4月15日に、研究コミュニティに高いインパクトを持つ論文(高被引用論文)に注目することで、日本の研究機関の存在感を俯瞰する1つの指標とすることを目的とし、2014年より高被引用論文数による日本の研究機関ランキングを発表することにし、国内研究機関のトップ20のほか、国別の国際ランキングで日本が5位以内に入っている分野における国内研究機関のトップ10、そして全22分野における日本の国際ランキングなどを発表した。
今回の分析には、学術論文の引用動向データを提供する統計データベース「InCites Essential Science Indicators(ESI)」が使用された。データ対象期間は、2003年1月1日~2013年10月31日(データ取得時のESI情報に準拠)だ。学術文献・引用索引データベース「Web of ScienceR Core Collection」の収録レコードを基に、論文の被引用数から、世界のトップ1パーセントにランクされる研究者と研究機関の情報がそれぞれ収録されている。収録データの更新は2カ月ごとだ。
また今回のランキングは、「Web of Science Core Collection」に収録されているデータの内、article、review、proceeding paper(ジャーナル収録分)のみを対象とし、分母として算出された。meeting abstractなどは入れられていないため、今回のランキングにおける高被引用論文の割合を基に各研究機関の総論文数を計算することはできないようになっている。
さらにESIでは、共著者の所属機関をすべて網羅し包括的に収録する形だ。そのため、第1著者、責任著者、ほかの著者の区別なく、日本の研究機関が著者所属機関に含まれる高被引用論文の総計が順位に反映される形となっている。
加えて、「高被引用論文(Highly Cited Papers)」の定義についてだが、ESIの22の研究分野において被引用数が上位1%の論文とされている。引用は分野によって動向が異なること、一般的に論文発表から時間を経るほど多くなることが踏まえられており、各年・分野別の高被引用論文が特定され、集計されている。
***材料化学分野抜粋***
材料科学(世界4位) (機関名/高被引用論文数/高被引用論文数の割合)
1位 物質・材料研究機構/92/1.94%
2位 科学技術振興機構/84/4.16%
3位 東北大学/60/0.94%
4位 東京大学/55/1.63%
5位 産業技術総合研究所/52/1.22%
6位 京都大学/36/1.23%
7位 大阪大学/32/0.79%
8位 東京工業大学/24/0.85%
9位 理化学研究所/16/3.25%
10位 九州大学/13/0.63%
10位 山形大学/13/4.74%
URL: http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2014/esi2014/