清水潔元文部科学省事務次官(現在 明治大学特任教授 弁護士)は、4月21~22日、山形大学が研究拠点化を進めてきている山形大学有機材料システム研究推進本部(学長を本部長に本年3月発足 米沢市)の主要7施設センター(有機エレクトロニクス研究センター(ROEL 約6000m2) 有機材料システムフロンティアセンター(FROM約10000m2) グリーンマテリアル成形加工研究センター(GMAP約3000m2)有機エレクトロニクスイノベーションセンター(INOEL約4000m2)蓄電デバイス開発研究センター 約2000m2 山形大学スマートハウス 約200m2 ライフ・3Dプリンタ創成センター(LPIC))をご訪問になり、新融合分野「有機材料システム」の開拓、世界No.1を目指す国際拠点・地域創生、基礎から産業化までのイノベーション推進の状況をご視察になった。
今回の清水元次官のご訪問に対しては、大場好弘理事・副学長、萩原均理事、小田公彦教授、飯塚博工学部長、および各センター担当教授が対応にあたった。22日朝から、まず研究開発した有機EL・照明、有機薄膜太陽電池、有機バイオセンサ等をモデルハウスに実装して将来のアンビエント快適空間創造研究に資する「山形大学スマートハウス」(COIプロジェクトのシンボル的実証工房、城戸淳二卓越研究教授)を視察された。次にROELに移動して、歓迎挨拶(大場好弘理事・副学長)、概要説明(高橋辰宏工学部長特別補佐)の後、城戸淳二卓越研究教授から「有機EL最新の展開~アンビエント快適空間創造~」、時任静士卓越研究教授から「有機トランジスタ最新の展開~健康長寿自立ヘルスケア~」のレクチャーを受けられ、活発なQ&Aが行われた。その後、ROEL施設をご視察になり、続いてグリーンマテリアル成型加工研究センター(伊藤浩志センター長・教授)、ライフ・3Dプリンタ創成センター(古川英光センター長・教授)、それぞれの活動を視察された。午後からは、蓄電デバイス研究の一貫として米沢市内の電気自動車リバースエンジニアリング工房およびアルカディア地区の蓄電デバイス開発研究センターに移動してそのパイロットプラント(吉武秀哉教授)をご見学になった。最後にINOELにお立ち寄りになって有機エレクトロニクスデバイスの量産化、実用化技術開発状況をご視察された(仲田仁・センター長代理・産学連携教授)。上記の有機材料システム研究推進本部各センターの有機材料システムの研究活動に対する清水元次官のご関心は極めて高く、各所で激励を戴いた。